ふるさと納税の最大のメリットは、所得税の還付と住民税の控除、つまりこれらのお金が戻ってくることなのですが、確定申告をしないと戻ってこないお金なので、一般のサラリーマンなどの給与取得者にとっては確定申告をする機会がなかなかない為、どうやったらいいか分からない人も多く、手続きも面倒なことからふるさと納税に無関心だった方も多いのでは?と思います。
ふるさと納税の最大のメリットを忘れて、確定申告をし忘れていたとか、手続きが面倒になったので確定申告をやめた・・・という人も意外と多いのです。
これでは、ただ単に「地方自治体に寄附をしただけ、地方の特産品をもらっただけ」で終わってしまうので、確定申告をしないのであれば、地方の特産品を通販してお取り寄せする方がよっぽど安いということになってしまうのです。
もちろん、寄附しただけで満足!でも良いのです。
でも、ふるさと納税のメリットを最大限有効にするためには、これまで確定申告は必須だったワケです。
が、2015年からふるさと納税が改正されたことによって、寄附した5団体までは確定申告が不要になった(ワンストップ特例制度といいます)ので、ふるさと納税をこれから始めようと思っている方にとっては、ハードルが低くなりました!
では、これまでふるさと納税をしたことがなかった方のために、ふるさと納税をして税金が戻ってくる仕組みのザッと大まかな流れをご説明していきます。
ふるさと納税で税金が戻ってくるまでの流れ
ふるさと納税をすると、寄附した自治体から「寄附証明書」がもらえるので、この寄附証明書を確定申告まで大切に保管しておきます。
確定申告の時期は、ふるさと納税で寄附をした翌年の1月~3月中旬頃まで、居住地の税務署で行います。
この時に、寄附証明書も一緒に提出すると、4~5月頃に所得税分が申告時に指定した口座に振り込まれます。
住民税分は、市役所がふるさと納税分を差し引いて金額を決定し、6月頃に通知書が送られてきます。
これによって、サラリーマンなどの給与所得者なら、ふるさと納税で安くなった住民税分を会社が均等割りにして毎月の給料から天引きしてくれます。
ちなみに、所得税は寄附をした年の所得税額から還付、住民税は寄附をした翌年度分が減額になります。
以上、ここまでがふるさと納税で税金が戻ってくる流れになります。
流れを見ていただいてお分かりだと思いますが・・・サラリーマンなどの給与取得者がしなければいけないことって、「確定申告」のみなんです!
所得税や住民税などの細かい計算は、市役所や会社がやってくれるのですが、やっぱり普段、確定申告をする必要がない給与取得者にとっては、この確定申告がネックになっていたワケです。
昔の手書きオンリーだった時代に比べると、今は国税庁のHPで必要事項や金額を記入するだけで良いので、思ったより案外簡単にできる確定申告なんですけど、どうもハードルが高いというか、税金関係に拒否反応を示す人も多いようで・・・。
この面倒な手続きが不要になったことで、ますます注目が集まっているふるさと納税制度。
是非この機会を利用してふるさと納税にチャレンジしていただきたいと思います。