ふるさと納税の制度が2015年から改正され拡充しましたが、その1つが「限度額が約2倍」になったこと。
これまでのふるさと納税制度は、年収が300万円以下だと一番低い限度額が3000円だったため、メリットがあまりなかったというのが正直なところで、利用する人も限られていましたが、限度額が2倍になったことでやっとふるさと納税のメリットが増え、今後、より多くの人がふるさと納税を楽しめるようになったと言ってもいいでしょう。
例えば、年収500万円の家庭(妻は専業主婦で子どもなしor中学生以下の子ども)の場合、ふるさと納税で上限額の3万円を寄附して、所得税と住民税を合わせて28,000円減税されていたものが、2015年1月1日から上限額が59,000円と約2倍になり、59,000円を寄附した場合の減税額が57,000円になります。
2014年度までは、この控除の上限額が1割だったのが、2015年度からは2割、つまり2倍に引き上げられたことによって、2015年からのふるさと納税はお得感が増す!ということになります。
と言っても、ふるさと納税を今までしたことがない方には、具体的に何がそこまでお得なのか分からないですよね?
実質2000円の負担ということは変わらないけれど、限度額が2倍になったら、お財布から出ていく現金も2倍になることは事実。
では、分かりやすくご説明していきます。
ふるさと納税の限度額が2倍になったら、こんなにもお得!
2014年までふるさと納税の限度額が3万円、2015年からふるさと納税の限度額が59000円の場合で、2014年度までと2015年度からのお得感を比較していきます。
2014年度までの場合
A市に2万円の寄附をして、返礼品として5000円相当のものをもらいます。
B市に1万円の寄附をして、返礼品として3000円相当のものをもらいます。
寄附金額は合計で3万円。戻ってくるお金が28000円。
30000円-28000円=2000円で自己負担額は2000円。
返礼品としてもらったものが合計で8000円。
8000円-2000円=6000円、つまり「6000円分得をした」ことになります。
2015年度からの場合
A市に2万円の寄附をして、返礼品として5000円相当のものをもらいます。
B市に2万円の寄附をして、返礼品として5000円相当のものをもらいます。
C市に1万円の寄附をして、返礼品として3000円相当のものをもらいます。
D市に5千円の寄附をして、返礼品として1000円相当のものをもらいます。
寄附金額は合計で5万5千円。戻ってくるお金が53000円。
55000円-53000円=2000円で自己負担額は2000円。
返礼品としてもらったものが合計で14000円。
14000円-2000円=12000円、つまり「12000円分得をした」ことになります。
つまり、実質2000円という自己負担額は変わらないのに、2014年度までは「6000円得」だったのに対し、2015年度からは「12000円得」と、やっぱり2倍お得になっちゃうというワケなのです!
ご自分の家庭の限度額の目安を下の表でチェックしてみて下さい。
●ふるさと納税 限度額の目安(独身の場合)
●ふるさと納税 限度額の目安(配偶者が専業主婦の場合)
●ふるさと納税 限度額の目安(共働き夫婦の場合)