2016年10月4日のあさチャンで、今、都内で返礼品を開発する自治体が増えており、なぜ東京都内の自治体がふるさと納税「返礼品の開発」に力を入れるのか?その理由が紹介されていました。
そんな中、都内のふるさと納税返礼品の中で6分で完売した商品とは?
ふるさと納税で都内の税収が減った!

今自分が住んでいる自治体ではなく、自分の選んだ自治体にふるさと納税を寄附をすると、返礼品を受け取れるだけでなく、住民税の約2割が控除・還付される仕組み。
2015年ふるさと納税の受け入れ額は約1600億円を超え、2014年の約388億円と比べると4倍以上!
2015年1月~控除される限度額が約2倍になり、2015年4月~サラリーマンなどの会社員は確定申告が不要になったことで、これまでよりも利用しやすくなったため、額が急増しているのです。
その大きな恩恵を受けているのが、北海道の上士幌町。
2015年は、町民税約2億3000万円に対し、ふるさと納税の寄付金は約15億円と、町民税の約7倍もの寄附が寄せられているとのこと。
地元名産の霜降り和牛や酪農家が生産するジェラートなどの返礼品が人気です。
ふるさと納税の財源を元に2015年にできたばかりの認定こども園では、子どもを何人預けても10年間保育料が無料とのこと。
このように、地方自治体に恩恵をもたらすふるさと納税ですが、一方で税収が大幅に減った自治体が「東京都」。
2015年にふるさと納税として東京都より他県に流出した金額は約249億円。
23区と26の市では全ての自治体が赤字に・・・。
そう、都内で返礼品開発を進めるワケは、住民税の他県への流出を防ぐため!
本来、都市部から地方へ財源を回すために始まったふるさと納税ですが、今、その在り方が問われています。

返礼品の開発を進める都内の自治体
東京多摩市ではこれまで返礼品はなかったのですが、2016年2月から「日本アニメーション」のスタジオ見学の受け付けを開始。
日本アニメーションは、「赤毛のアン」や「あらいぐまラスカル」など数々の名作アニメが生まれたアニメの制作会社です。

ふるさと納税で7万円を寄附をした人が特別にご招待されるのが、東京多摩市にある「日本アニメーション」の資料室。
創業当時の雰囲気を再現した資料室では、さまざまなアニメの絵コンテやキャラクターの設定集など貴重な資料を手にとって見ることができます。
また、かつて所属していた宮崎駿監督が実際に使っていた机もあり、イスに座り巨匠気分が味わえるのも魅力の一つ。
立川市では、これまで返礼品は用意しておらず、感謝状を渡すだけでしたが、地元名産の「ウド」を使った和菓子セットや市内のデパートで販売している贈答品を返礼品として用意することにしました。

府中市では、10万円以上の寄附で、東京競馬場の特別観覧室へ招待!
普段、一般客は入れないという場所ということもあり、わずか6分で完売したとのこと。

2016年度、3億2000万円の税収減となった足立区では、6月から特産の小松菜を練り込んだ「あだち菜うどん」を返礼品として用意。
